7月号 こ~ちゃんのぶらっと一人旅-広見湯(古知野町)編-
文・写真 吉田幸蔵
今回はタオルを肩にかけ古知野町の広見湯に出かけてみることにした。昭和29年6月に古知野町・布袋町・宮田町・草井村の4町村が合併して江南市は誕生した事は皆さんはご存知の通り。
〝広見湯〟現在は野呂芳夫さんが銭湯を守ってみえるが、創業は曾祖父で明治40年頃で100年近くの歴史がある。
外から見ると4連のアーチ窓を持つ凝った洋風の建物だ。周囲には和風の商家建築が多く珍しい建物である。
さて、のれんをくぐって中に入ってみる。昔ながらの番台で350円を払う。懐かしいものだ。脱衣場にはまだ懐かしい飲料ケース、旧型のマッサージ機、アナログ体重計などが置いてあるではないか。流し付近の細かなタイル使いも微妙な曲線で構成され見事なものである。浴槽の正面には、興味深い富士山のモザイクタイルの絵がある。銭湯らしい昔ながらの絵である。
浴室に入ってみる。幅は2間半、奥行き3間の広さ位で天井は四角錘型の板張りになっていて、真中に四角の湯気抜きがある。カランは男女鏡に6、外壁側に3、取っ手は鶴の羽をあしらったものである。男女の湯船の境は透明な模様ガラスになっていてシルエットが映るかもしれない。
浴槽は真中に深浅の2槽で深槽が42度位で、浅槽が40度位である。又、奥壁側には麦飯石の湯と電気風呂もある。
女湯正面の壁にもモザイクタイル絵があって、水車が描かれた山柴水明の図であるが野呂さんに訪ねると補修できる職人さんがいなくなって維持するのが大変らしい。
風呂から上がってくると、森永のフルーツ牛乳が置かれているではないか。80円という低価格で飲めるのもうれしいではないか。
江南市には20年以上前に8軒の銭湯があったのだが、今では栄温泉とここ広見湯だけが残っている。
レトロ調の銭湯・雰囲気・客層・湯もいい。そして広見湯のある街の雰囲気がなによりだ。











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